会社勤め、通勤が不要なフリーランスにとって、働く場所や方法は自由自在。
今や、日本国内に限らず世界各国を飛び回り活躍しているいわゆる”ノマド”フリーランスがたくさんいます。
私自身も、日本をベースにしながらも留学関係のお仕事で海外の情報を発信するために、フィリピンやカナダへ定期的に渡航する生活をかれこれ4〜5年以上続けています。
ということで今回は、経験者が語る、海外で働くリアルなメリットとデメリットについて。今後フリーランスとして海外進出を考えている方はぜひ参考にしてみてください!
【1】フリーランスとして海外で働く7つのメリット
まず最初に、海外で働くメリットを7つご紹介します。
1:日本の常識・価値観にとらわれない
まず最初に、海外で働くということは、今まで自分の中に積み重ねてきた、日本では当たり前とされる常識や価値観が全て覆される可能性があるということです。
私はこれをメリットと捉えており、海外で働くということは、日本の常識と世界の常識の違いを身をもって感じるチャンスだと思います。
それが自分に合うか合わないかは別として、こういう考えもあるんだ、こういう価値観もあるんだ、という新しい発見につながるでしょう。
2:国籍を越えた仕事仲間/友達ができる
続いて、日本では知り合えない国籍を越えた仕事仲間や友達ができること。特にアメリカやカナダ、オーストラリアといった様々な人種が共存する国では、いろんな国出身の友達ができます。
彼らのワークスタイルや仕事への価値観を参考に、自分が心地よいワークスタイルを見つける良い機会になるかもしれません。
ただし、その国の言葉が話せないと現地の人とコミュニケーションが取れないので、現地の言葉を覚えていくことが必要になります。せめて世界共通の英語は最低限できることが好ましいですね。
3:トラブルに強くなる/打たれ強くなる
海外で働くことに慣れるまではトラブルの連続。言語の壁や文化の壁、交通手段や食習慣も日本とは違うわけですから、それを乗り越えながら仕事をするのは慣れるまでとても大変です。
しかし、このトラブルに対してなんとか対応しようとする力が身につきます。
また、欧米諸国などでは日本と違って意見をはっきり言ったり、指摘したりする文化なので、押しに弱かった日本人が打たれ強くなり、自分の意見もはっきり言えるようになるでしょう。
4:出張費として経費にできる
フリーランスとして日本で開業している人であれば、仕事に関する出費は経費にすることができます。
航空券代や宿泊費といった大きな額を経費にできるので、ただの旅行で浪費するよりも意味のあるお金になります。
5:留学やワーホリビザを上手く使える
ウェブ関係の仕事を日本から受けている方は、留学で外国語を学びながら空いた時間で仕事をこなすことができます。
また、ワーキングホリデー(ワーホリ)なら現地の会社で1年間働くことができるので、3ヶ月間は語学学校に通い、その後の9ヶ月は現地のカフェやお店などで働き、さらに自分のフリーランスでの仕事も続ければ、海外生活を送りながら効率的に学びと仕事を両立することができるでしょう。
6:海外経歴がステータスになる
海外で働いたことがあるという経歴は、ステータスになり自信にもなります。日本の企業に営業に行く時も、海外で仕事をしたことがあるという経歴は目を引くでしょう。
日本に戻ってきてからも、日本にいる外国人相手のビジネスや、外資系会社との契約につながるかもしれません。
7:将来の選択肢が増える
最後に、グローバル化が進み、日本では少子高齢化が進み、自然災害などの影響も考えると、必ずしも私たちの世代が老後まで安心して日本で暮らせるかどうかは、正直言ってわかりません。
一度でも海外での生活経験・仕事の経験があると、日本以外での生き方・暮らしというものがよりリアルに想像できるようになります。
もちろん何もなければ一生日本で暮らすのも素晴らしいことですが、選択肢として海外移住を考えられるとより安心かもしれません。
【2】フリーランスが海外で働く3つのデメリット
ここまで良いことばかり7つのあげてみましたが、もちろんメリットもあればデメリットもあります。以下、経験者からもっともよく聞く海外で働くことのデメリットを3つ見ていきましょう。
1:ビザなどの問題が面倒
もっとも大きなデメリットです。外国でのワークビザ / 就労許可証の取得というのは、移民や外国人労働者が多い国ほど年々難しくなっています。
海外に家やオフィスなどの拠点を持ち、正式に働くということは、それなりの手続きや申請が必要で、それがとてもとても面倒なのです。
個人的には、やはり日本に拠点を置き、日本で税金を払い、日本の税務署で全て済むような働き方がおすすめ。ただ、日本円だけでなくいざという時に外貨で貯金しておく口座も作っておいて損はないでしょう。
2:現地の言葉が話せないときつい
「日本語しかしゃべれないけど、ジェスチャーでなんとかなるっしょ!」という方をよく見かけますが、短期旅行ならそれで問題ありません。しかし、フリーランスが仕事として海外渡航する場合は、そう簡単にはいきません。
すでに現地に仕事がある状態で、その相手が確実に日本人だけなら、日本語だけで十分ですが、積極的に現地の文化を吸収し、現地の人とコミュニケーションをとるためには、ある程度の会話力はマスト。
どこの国に行くかにもよりますが、せめて世界共通語の英語はある程度話せるように練習しておいた方が良いでしょう。
3:食生活や文化が合わないときつい
日本生まれ日本育ちの私たちにとって、食生活や文化が全く違う国に住むというのは大きな挑戦。
その国の文化や食まで愛することができればいいですが、食べ物や水がどうしても体質に合わなくて体調を崩してしまったり、文化の違いにストレスをためてしまっていては意味がありません。
特にいきなり長期滞在にしてしまうと、予想や理想とのギャップに苦しむ可能性があるため、まずは短期間で渡航してみて自分に合っているかしっかりと確かめましょう。
また、外国での仕事に大きなストレスを感じてしまうなら、無理せずに日本国内で仕事を受けるようにしましょう。心も体も健康が第一です!
まとめ:海外での仕事が自分に合うか試してみよう
以上、今回はフリーランスが海外で仕事をするメリットとデメリットを経験者の立場からお話ししました。
デメリットに関しては私も非常に苦しんだ部分です。ちなみに私の場合は、フィリピンは気候と食事がダメで長期滞在はNG。カナダは移住したいくらい好きですがビザの問題で長期での滞在を断念しました。
しかし、日本に拠点をおきながら、定期的に短期間海外にいくということもできますし、デメリットを乗り越えてこそ仕事にもやりがいを感じることでしょう。
フリーランスとして海外で活躍したい方は、デメリットに注意しながらも、ぜひ挑戦してみてほしいですね。