- 丸々1年使ってフィリピンに留学したい!
- フィリピンが大好きで、丸々1年滞在して、英語を勉強しながらいろんな体験をしたい!
今回は、フィリピンのセブ島の語学学校に1年間(48週間)留学した場合の費用の例を、内訳の詳細とともに詳しくご紹介したいと思います。
1.航空券代金
フィリピンに渡航の際は、必ずフィリピンに入国する航空券と出国する航空券が必要。日本からの往復航空券、またはフィリピンから第3国へのチケットがないと、入国さえもさせてもらえないことがあります。
LCCセブパシフィック:成田からセブの直行便
- 成田空港 ⇔ セブ・マクタン国際空港
- 時間(片道):4時間半程度
- 費用(往復):¥50,000~¥150,000
(※LCCなので荷物や食事は別料金)
フィリピン航空:成田からセブの直行便 / 大阪・関西国際空港からセブの直行便
フィリピン航空の往復航空券は331日以内で設定しなければなりません。1年間の留学でフィリピン航空の直行便をとりたい場合は、以下の「捨てチケット」という裏技をお試し下さい。
長期滞在で帰国の日程が未定の場合の裏技
1年間の長期滞在の場合、確実にこの日に帰るという保証はないですよね。もしかしたら帰国が早まるかもしれないし、もう少し長くいたいかもしれない、1年後の予定はなかなかたてられないものです。
また、フィリピン航空のWEB予約は331日以内で指定されてしまうので、1年後の日程では購入することができません。
そんなときに使いたい裏技があります。往復便を買って入国して、復路の帰国便を捨てるという方法です。
そして、帰国日が確定次第、現地やウェブで帰国便の航空券を購入します。
重要なのは、入国時にフィリピンからの帰国の航空チケットを持っていることを証明できるかどうか。つまり、いったん入国してしまえば、帰国のチケットは使わずにそのまま破棄し、新しく帰国便を購入すればいいのです。
航空会社からの信頼問題もあるので、何度もこの方法を使うのはおすすめできませんが、人生で2度あるかわからない1年間の留学のために使うなら、この方法がおすすめです。
これなら帰国の日にちを気にせず、とにかく一番安い往復航空券を買えばいいだけです。
【往路】 セブ・パシフィック (成田⇔セブ) 直行便/往復 ¥35,000
【復路】 セブパシフィック (セブ⇒成田) 直行便/片道 ¥8,000~
⇒最初に買った往復便の復路を捨てたとしても、計¥43,000、LCCなので荷物料金を入れても5万円前後で往復できるのです。
※上記の金額は、セブパシフィックの公式HPから調べた料金です。代理店や、航空券料金比較サイトを利用すればさらに安くなる可能性もあります。
※また、直前になればなるほど、空席が少なくなればなるほど航空券の値段は上がります。
フィリピンの語学学校の寮へのチェックインはたいてい入学前日の日曜日で、チェックアウトは卒業翌日の土曜日。航空券もその期間に合わせて検索した料金を表記しています。
韓国や台湾、マニラの経由便であればもっと金額が安いものがありますが、初めての留学だったり、乗り継ぎの手間を考えると、直行便の方が断然ラクですね。
2.学生ビザ・観光ビザ・外国人登録証の代金
半年間(24週間)の長期でのフィリピン滞在する場合は、以下3つのビザ・許可証・登録証について覚えておく必要があります。
特別就学許可証(SSP)
フィリピンで学校に通う際に必ず必要になるビザがあり、SSPと呼ばれています。(※SSPはSpecial Study Permitの略です。)
これは、フィリピン政府が発行する「特別就学許可証」のことで、フィリピンで英語学校に通う場合は、必ず取得しなければならないものです。
たいてい、通う予定の学校にて手配をしてもらえるので、入学後に学校側にSSP代としてフィリピンペソで料金を支払うことが多いです。
また、SSPの期限は6ヵ月となるので、1年間の留学の場合は一度、再申請が必要です。
- 料金:6,500フィリピンペソ(日本円で約14,200円)✕2 ⇒約28,400円
※学校により若干異なりますが、たいてい6,500ペソ前後となります。
観光ビザ
次に、半年間の滞在の方に必要なのが観光ビザの延長代金。SSPだけで取得すればいいわけではなく、並行して観光ビザの有効期間も覚えておきましょう。
日本の国籍を持っている場合、フィリピン入国の際に30日間の観光ビザが付与されます。(事前手続き不要・無料)
しかし、滞在期間が入国日から数えて31日以上の場合は、観光ビザの延長が必要となります。1年間滞在の場合、その後1ヵ月ごとに(もしくは一括で)、延長分のビザの更新代金を支払う必要があります。
1年間学校に通う場合は、ほとんどの場合、学校側でビザ延長の手続きを行ってくれます。入学後に学校のスタッフにビザ延長代金を払ってしまえば、あとは何も心配することはありません。
1年間継続して滞在した場合の観光ビザの延長代金は36,760ペソ(約80,600円)です。
※現地にてフィリピンペソでの支払いとなります。
※学校により、またレートにより、費用には多少の変動があるのでご了承下さい。
⇒観光ビザ延長代金の詳細はこちらの記事を参照!タイミングよく近隣の国に旅行で出国すれば、ビザ延長料を安くおさえられるかも!?
外国人登録証(ACR-I Card)
半年間間の留学の場合、もう一つ知っておかなければならないのが外国人登録証の存在。ACR-I Cardは”エーシーアールアイカード”と呼ばれ、「外国人登録証」を意味しています。
こちらは60日間以上フィリピンに滞在する全ての外国人が対象となります。
- 取得費用:3,000ペソ(=約6,500円)
※代金を支払えば延長手続きを行ってくれる学校が多いです。
※学校によって料金が多少異なります。
※更新期限1年
3.学費と滞在費
留学費用に最も差が出るのはここでしょう。語学学校の学費・滞在費・教材費などです。
フィリピン留学の場合、ほとんどの学校が専用の寮やコンドミニアムと提携しています。そのため、学費と滞在費を両方含んだ料金で提示しています。
学費に関しては受講するクラスの数によって変わります。滞在費は一人部屋か複数人部屋かによって変わります。
また、教材費に関しては学校によって大幅に変わります。インターネット教材を利用することで教材費がかからない学校もあれば、各教科ごとに教科書1冊500ペソ(¥1,000程度)の料金をとる学校もあります。(※例えば1日8教科選択したら、500ペソ✕8教科で4,000ペソ=約8,000円)
1年間の場合、長期割引などの適用によって、学校ごとに大幅に変わりますが、だいたいの目安は以下を参照。
180万円 ~ 260万円 +教材費(¥0~¥8,000)
スタンダードなコース以外にも、学校によってはTOEICテスト対策や、ビジネス英語などのコースもあります。ビジネスやテスト対策に特化したコースはさらに料金が上がる可能性があります。
また滞在方法によっても金額は変わります。複数人部屋は割安。一人部屋は割高となります。
4.現地で支払う水道光熱費・デポジット
滞在費の一部として、忘れてはならないのが光熱費。滞在するお部屋では、自由にエアコンやシャワーを使うことができますが、水道光熱費に関しては別途現地にて支払いになります。
1週間ごとに決められた料金を現地で支払うシステムの学校もあれば、自分が使った分だけ支払うというシステムの学校もあります。
いずれにせよ、水道光熱費や部屋のデポジットも考えて、費用の計画を立てましょう。
【水道光熱費 1年間(48週間)分の例】
1週間分500ペソ~700ペソ(¥1,000~¥1,400程度)✕48週間⇒¥48,000~¥67,200
【お部屋のデポジット】
- 5,000ペソ(¥10,000)
※施設破損等が無ければホテル退室時に返金。ほとんどの場合、返ってくるので費用としてはカウントしませんが、何かの時のために用意しておきましょう。
5.食費
フィリピン留学の食費に関して、こちらも学校によっては朝・昼・晩と滞在費に含まれている場合もあります。
ただし、この食事が口に合うかどうかは、本当に人それぞれ。「勉強の合間に食べられれば何でも良い」という方ならいいですが、ちゃんとしたものが食べたいという方は、寮の食事はあまりおすすめできません。
ここでは、寮の食事がなく、外食した場合の1食分の目安をご紹介します。
- ローカルなお店の定食 50ペソ~100ペソ(¥100~¥200)
- ファーストフードのセット 100ペソ~250ペソ(¥200~¥500)
- 外国人におすすめレストラン 300ペソ~500ペソ(¥600~¥1,000)
- 日本人経営の日本食レストラン 500ペソ~700ペソ(¥1,000~¥1,400)
◆1日3食、ローカルなレストランでおさめれば、1日3食500円程度 ✕48週間(336日計算)
⇒168,000円程度
◆1日3食、それなりに良いレストランで食事した場合、1日3食2,500円程度 ✕48週間(336日計算)
⇒840,000円程度
朝昼晩と毎回豪勢な食事をする方はほとんどいないと思うので、食費分としては170,000円~、多くても800,000円ほど用意しておけば十分でしょう。
ちなみに、私がセブ島の語学学校で働きながら貧乏生活をしていたときは、朝→職場で食べる(無料)・昼→ローカル食堂で150円程度・夜→ローカル食堂で250円程度と、1日500円に抑えていました。
6.娯楽・交際費
こちらも人によって大きく差がでるのが娯楽・交際費。食費ともかぶる部分がありますが、留学生仲間と遊びにいったり飲みに行ったりといった出費もあるでしょう。
1年の留学であれば、週末の回数も多いので学校の友達とアクティビティーに参加したり、小旅行に行くこともありますよね。
日常生活での娯楽の例
- マッサージ・リラクゼーション ⇒¥400~¥2,000
- 高級ホテルでの食事 ⇒¥2,000~
- アルコール料金 ⇒¥150~¥500
- バーやクラブなどの入場料 ⇒¥200~¥500
週末のアクティビティなどの例
- アイランドホッピング(島めぐり) ⇒¥2,000~(日帰りで交通費・食費など含む)
- ダイビング ⇒¥5,000~
- ダイビング ライセンス取得 ⇒¥20,000~
- ジンベエザメツアー ⇒¥15,000~
せっかく週末をはさんで行くのであれば、是非週末はダイビングやジンベエザメが見えるシュノーケリングツアーに行ってもらいたいですね。
土日のどちらかを思いっきり遊ぶ&平日の交際費などを合わせて、400,000円~多くて800,000円程度あれば良いでしょう。あくまで留学がメインで週末も出掛けないのであれば、交際費などの出費は十分抑えられるでしょう。
7.交通費
フィリピンでの移動は、ほとんどタクシーとなります。タクシーの初乗りは40ペソ(¥100程度)。近い距離の移動であれば片道¥200程度で移動が可能です。
学校に通う以上、毎日タクシー移動することはあまりないと思うので、こちらは1年で¥120,000分くらいあれば十分でしょう。
マクタン国際空港からセブ市内までのタクシー料金
セブ市内の学校の場合、マクタンの国際空港からセブ市内までがだいたい片道250ペソ(¥500くらい)の距離。(※黄色い空港タクシーは倍額の500ペソ(¥1,000くらい)になるので要注意!)
到着当日に学校の空港ピックアップサービスを頼んだ場合
学校のピックアップサービスを使用する場合は、片道500ペソ~1,000ペソ(1,000~2,000円程度)ほどかかります。
⇒留学当日、セブ・マクタン国際空港からセブ市内まで行くのが不安という方、セブ島に来るのが初めての方は、学校のピックアップが安心でおすすめです。
ここでは、
- 空港到着時:空港⇒セブ市内 ピックアップ利用 ¥1,500
- 留学終了時:セブ市内⇒空港 タクシー利用 ¥500
- 滞在中のタクシー利用 ¥120,000程度
⇒合わせて122,000円で計算してみます。
8.お土産
最後に、お土産代です。こちらも、買っていく人数・ものによって大幅に変わります。
以下、定番のお土産の相場をご紹介します。
- ドライマンゴー ¥120~¥250(一袋)
- バナナチップス ¥100~(一袋)
- Tシャツ ¥200~¥2,000
- 雑貨 ¥100~¥1,000
こちらは20,000~50,000円くらいとして計算してみますが、人によって大幅に金額は変わります。
まとめ
以上、フィリピンのセブ島の語学学校に1年(48週間)留学した場合の費用の例を、内訳の詳細とともに詳しくご紹介しました。
紹介してきた内訳をすべてまとめてみましょう。
最安
◆航空券代金 ¥50,000
◆SSP代✕2+観光ビザ延長代+外国人登録証 ¥115,500
◆学費(教材費)+滞在費 ¥1,800,000
◆現地払いの水道光熱費 ¥67,200
◆食費 ¥170,000
◆娯楽・交際費 ¥400,000
◆交通費 ¥122,000
◆お土産 ¥20,000
——————————————
⇒¥2,744,700
最高
◆航空券代金 ¥100,000
◆SSP代✕2+観光ビザ延長代+外国人登録証 ¥115,500
◆学費(教材費)+滞在費 ¥2,600,000
◆現地払いの水道光熱費 ¥67,200
◆食費 ¥800,000
◆娯楽・交際費 ¥800,000
◆交通費 ¥122,000
◆お土産 ¥50,000
——————————————
⇒¥4,654,700
ということで、だいたい270万円~470万円の間くらいで、1年間(48週間)の留学ができるでしょう。
フィリピンの語学学校に1年間の長期間通う人はなかなか少ないのが現状。実際、毎日同じ生活をして、同じルーティーンで英語を学んでいるので、半年くらいで飽きてきてしまう人がほとんどです。
もちろん、1年間丸々フィリピンでの英語生活を送るのも素晴らしいことです。フィリピンという国を知るいいきっかけにもなるでしょう。
しかし、もしかしたら途中で飽きてしまうかも・・・という心配があるなら何も1年間丸々1つの学校に通う必要はありません。また1年間の留学期間があるなら、必ずしもフィリピンだけにこだわる必要もありません。
学費や滞在費には差が出るかもしれませんが、フィリピンに半年+欧米諸国に半年といった2ヶ国留学も効果的といわれています。
1年間の自由な時間はとても貴重。語学力だけでなく、人生経験としても、きっとかけがえのないものになるでしょう。
今回は、フィリピンに1年間続けて留学した際の費用例をご紹介しましたが、渡航前にいろんな人から話を聞いて、情報収集をして、充実した1年間を過ごしましょう。
是非、参考にどうぞ^^☆