フィリピンに長く住む予定がある、いずれはフィリピンに移住したい、フィリピンの通貨でお金をもらう仕事がしたい、そんな風に考えて、フィリピンンでクレジットカードを作りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
日本では、学生でもフリーターでも比較的簡単にクレジットカードを作ることができますが、フィリピンではどうなのでしょうか。
今回は、フィリピンでクレジットカードは作れるのか、その条件と方法をご紹介したいと思います。
1.フィリピンのクレジットカードをつくるメリット&デメリット
まず第一に、日本人にとってフィリピンのクレジットカードが必要なのは、どのような場合でしょうか。そしてクレジットカードをつくるメリット・デメリットはどのようなものなのでしょうか。
クレジットカードをつくるメリットは?
- 現金を持ち歩かなくて良いので便利
- 引き落としが翌月なのでどうしてもお金がないときに便利
上でも述べたように、フィリピンで仕事をして給料をもらい、現地で口座をつくったら、その口座から引き落としができるクレジットカードをつくったら便利なのではないかと思う方もいるでしょう。
クレジットカードをつくるデメリットは?
- 普及率が低い
- 使い過ぎに注意
- スリなどに注意
しかし、その一方でクレジットカードを受け入れている店や施設は限られており、一般的にローカルなお店での利用は不可。未だフィリピンではクレジットカードの普及率は多くありません。2016年現在でまだ8%と、10%に満たない数値ですが「拡大段階」にはあるとのこと。
また、クレジットカードを使う=それなりに金額が大きい買い物=ついつい使いすぎてしまうかもしれません。
そして、クレジットカードを持っているのは、フィリピンでもほとんどがある程度所得の高い富裕層。クレジットカードを持っていることがわかれば、スリに狙われる可能性も。あまり外でクレジットカードを見せないように気を付けましょう。
便利ではありますが、クレジットカード普及率やレートによって価値が変わる外貨で借金をしているという意識はしっかり持っておきましょうね。
2.フィリピン人はクレジットカードを持っているの?
さて、では現地に在住のフィリピン人はクレジットカードを持つことをどのように感じているのでしょうか。
まず、フィリピン人がクレジットカードをつくるためには、何よりも仕事の詳細や給料が大きく関わってきます。
フィリピン人は貯金が苦手で、給料をもらったらスグに使ってしまうという性格の方が多いです。なので、給料の所得が低い上にクレジットカードでの購入額が増えたら確実に借金を背負うことになってしまいます。
フィリピン人がクレジットカードをつくるには、現在就いている仕事で年収が15万ペソ以上(日本円で年収32万円程)がだいたいの条件だとされています。
IT関係だと月収3万ペソ以上。カスタマーサービス系なら差はありますが月収2万ペソ前後。(就業年数などによっても変わります)もちろん銀行によっても条件は異なります。
一般的に多くのフィリピン人はカードを持つことをためらっています。というのも、つくるための年収の問題と、借金をするという意識があるから。貯金が苦手なフィリピン人にとって、お金と同じように使えているけど、気付いたら貯金がなくて支払えないなんて恐ろしいですよね。
3.日本人がフィリピンでクレジットカードを作る方法
では、ここから本題です。日本人がフィリピンでクレジットカードをつくるにはどのようにしたらよいのでしょうか。
クレジットカードが比較的つくりやすい以下2つの銀行のクレジットカードがおすすめです。
- BDO
- RCBC
BDO
最も有名で、フィリピン在住の日本人も使っているのが、フィリピンの最大手銀行【BDO】のクレジットカード。ジャパンデスクが充実しており何かあったら日本語で対応してくれます。
クレジットカードのお申し込み条件
- 申し込み時点で21歳以上、70歳未満
- 居住者であること
- 少なくともひとつの固定電話が自宅又はオフィスにある
- 住宅又はオフィスがBDOサービス圏内
クレジットカードお申し込み時の必要書類
- 必要事項を記入したお申し込み書
- パスポートのコピー
申込みの手順
- カード作成希望お問合わせ
- お客様情報を確認→お申込書送付
- 必要書類ご提出(記入後、スキャンして送ってもOK)
- お申し込み内容を審査
- 限度額設定→カード発行→受け取り※1
- アクティベーション※2
※1 :BDOの窓口で受け取る or 3週間前後で指定の住所に送られます
※2 :カードの有効化のこと。使用前に必ずアクティベーションが必要。窓口受け取りの場合はその場でしてもらいましょう。郵送の場合は、やり方をジャパンデスクに確認しましょう。
RCBC
「BDO」同様、大手の銀行「RCBC」。こちらは、銀行口座開設の際に、クレジットカードもしくはデビットカードを発行することができます。審査も比較的通りやすいとのこと。
クレジットカード(口座開設)お申し込み時の必要書類
- パスポート
- 公共料金明細
- 運転免許証 or ACR-I Card(外国人登録証)
公共料金明細を手に入れるためには、ホテル滞在などではなく、ちゃんとコンドミニアムや家を借りる必要があります。これが口座開設&クレジット発行の条件となります。
また、フィリピンの運転免許証か、60日以上フィリピンに滞在する場合に必要となるACR-I Cardと呼ばれる外国人登録証のどちらかを持っていきましょう。
口座開設は40分程度で済みます。現地の窓口に行き、書類3~4枚に記入して大人しく待っているだけ。キャッシュカードを発行する際に、デビットかクレジットどちらかの機能をつけるかを選ぶことができます。
クレジット機能を付ける場合は、10,000ペソのデポジットが必要です。(デビットカードの場合は200ペソでOK)
クレジット利用を増やすことで銀行からの信頼に繋がり、利用限度額が上がります。通常は、口座に預けた金額からデポジットの10,000ペソを引いた額が利用限度額となります。口座に預金がないのにクレジットを使ってしまうことがないよう、小まめに預金はチェックしましょうね。
まとめ
以上、フィリピンでクレジットカードは作れるのか、その条件と方法をご紹介しました。
日本人はフィリピンでクレジットカードは必要?
⇒現地ペソで給料をもらったり、現金を持ち歩くのが嫌いな人にはおすすめですが、必要不可欠ではありません。銀行に口座を開設してそこから現金をおろして使うだけでもじゅうぶん。
フィリピンでクレジットカードを持つ上での注意点
⇒ローカルなお店ではクレジットカードの普及率は低いです。使える店も限られているので、現金もある程度は所持しておくこと。また、クレジットカード狙いのスリにも注意。
日本人がつくりやすいクレジットカード2選
- BDO
TEL: (+632) 878-4350, 878-4355, 878-4450 / ジャパンデスクのページを見る
- RCBC
TEL: (+632) 877 7222 →ジャパンデスクのページを見る
是非、フィリピン長期滞在時や、働く際の参考にしてみて下さい^^☆