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カナダ移民になろう!永住権の申請条件と取得方法まとめ【2018】

移民の国・カナダ。英語圏の国として、留学先や移住先としても非常に人気のある国です。

留学やワーホリをきっかけにカナダがとっても気に入ってしまい、そのまま移住したいと思う日本人もとても多いんですよ。

とはいっても、実際そんな簡単に移民になれるの?「移民の国」と呼ばれているけど、移民の人たちはいったいどうやって移住したの?と、様々な疑問がわいてきますよね。

今回は、そんなカナダ移住に役立つ “永住プログラム” について、覚えておくべき用語や申請の条件、永住権取得のポイントなどをまとめてご紹介したいと思います。

【1】カナダの永住権とは?

まず最初にカナダの永住権とはどんなものなのでしょうか。

永住権とは文字通り “永久的にカナダに居住できる権利” のことで、Permanent Resident Status(PR)とも呼ばれています。

YOLOライター<br /> MIO
この永住権を取得すると、国籍は日本のまま、日本とカナダ両方の国に住むことができるんですよ。
特に、日本の国籍やパスポートは世界的にも非常に有能で、ビザなしで行ける国も多く優遇されることも多い。
だから、日本国籍を保持したまま、カナダに永住できるというパターンは本当に理想。
これを目指している日本人も実際とっても多いんですよ。

カナダの永住権の特徴

カナダの永住権の特徴をまとめてみました。

◆外国籍を持ちながら、カナダに合法的に滞在できるようになる
◆ビザなしでも自由に就労や通学ができるようになる
◆学費がカナダ国民と同額になる(留学生は2~3倍の学費がかかる)
◆自治体の医療保険や社会保障を受けることができる

この権利を継続するためには、5年間のうち最低2年間はカナダ国内に滞在していなければなりません。そして5年毎に永住権を更新する必要があります。

また、万が一重大な犯罪を犯してしまった場合は、もちろん国外追放を受ける可能性が十分にあります。

永住権と市民権(国籍)の違い

上でも説明したように、この”永住権”というものは市民権とは別物です。

永住権は日本国籍・日本パスポートを保持したまま、カナダに永住しカナダ人とほぼ同等の権利を得ることができるのが特徴ですが、市民権の取得は、国籍はカナダになり日本国籍(パスポート)がなくなることを意味します。

市民権の大きな特徴は、国籍(パスポート)に加えて【選挙権】を持ち、選挙にも立候補する権利があること。国家公務員になることもできます。

また、永住権は5年ごとの更新が必要ですが、市民権(国籍)の場合はもちろん更新不要で、永遠にカナダに住み続けることができます。

とはいっても、逆に日本の国籍を放棄したということでもあるので(日本では二重国籍が認められないので放棄するしかない)、市民権を取得する際は慎重に考えた方が良いでしょう。

※市民権(国籍)は、永住権取得後に申請することができます。

永住権市民権
国籍日本(外国籍のままでOK)カナダ(日本国籍は放棄)
選挙権なしあり
更新5年毎に更新あり不要
日本の場合は二重国籍が認められないので国籍を放棄する必要がありますが、法律で二重国籍が認められている国なら自分の国籍を放棄する必要はありません。
ちなみにカナダは二重国籍が認められている国です。

【2】カナダ永住権をとりたいなら必ず知っておくべき3つの用語

永住権の特徴とメリットがなんとなくわかったところで、ここからはカナダ永住権取得をする中で避けては通れない、これだけはおさえておくべき3つをご紹介します。

永住権の申請条件や各書類に必ずといっていいほど出てくる用語。永住権について一度でも調べたことがある方は、以下の3つ見たことがあるのでは?

  1. CLB
  2. NOC
  3. Express Entry

これを見ただけではサッパリ・・・。いったい何のこと?と思った方、永住権を知るためにはまずこれら3つを理解する必要があります。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

①CLB [Canadian Language Benchmark]

CLBとは、英語試験でお馴染みの “IELTS” や “CELPIP” 、フランス語試験の “TEF” などの点数を移民申請用に再換算したもののことです。

上記の英仏語の試験はそれぞれ採点のフォーマットが異なるので、政府の要求に従って移民用に再換算し、申請条件を満たすかどうか判断します。

永住権の申請には、英語またはフランス語の運用能力試験の結果が必要となるので、どちらかひとつは必ず受験しておきましょう。(※どちらか片方でいいので、フランス語ができなくても英語ができれば大丈夫です。)

②NOC [National Occupational Code]

NOCとは、職種ごとに割り振られた4桁のコードのこと。それぞれの職種(コード)に、職種のレベルを示す【00, 0, A, B, C, D】のいずれかの記号の組み合わせでできています。

00・・・シニアマネジメントクラス
0・・・マネジメントクラス
A・・・一般的に大卒資格を要する職業
B・・・一般的にカレッジ卒業資格、もしくは見習いでの修行を必要とする職業
C・・・一般的に高卒資格、特別なトレーニングが必要とされる職業
D・・・一般的にOJTを必要とする職業

NOC 0, A, Bの職業として挙げられるもの

  • 料理人・美容師・看護師・医師・弁護士など技術や資格を要する職業
  • 営業・企画・広報・経理などのテクニカルなオフィスワーク
  • 主任、部長などの管理職
  • 代表取締役

NOC C,Dの職業として挙げられるもの

ウエイター・ウエイトレス・レジ打ち・販売員・配達員・ネイリスト・エステティシャン・工場作業員など

一般的に、移民をするためには、高スキルであるNOC 00, 0, A, Bの職種での経験が必要とは言われていますが、カナダの州によっては人材不足を補うためにNOC CやDの職種が求められる場合もあります。

③Express Entry

Express Entryとは、人気の永住プログラムの応募・申請者を予めオンライン上でふるいをかけることによって、申請にかかる時間を短縮するために導入されたシステム。2015年より新しく導入されました。

後ほど下で紹介する7つの永住プログラムの中でも特に人気の高いもの

  1. Federal Skilled Worker
  2. Federal Skilled Trades Program
  3. Canadian Experience Class
  4. 一部のOntario Provincial Nominee Program

これらの永住プログラムに申請する場合は、予め【Express Entry】に情報を登録しておく必要があります。

登録した情報に基づいて、自動的にポイント獲得するシステムとなっており、ポイントの高い候補者には移民申請の招待状【ITA】が届きます。

※ポイント加点要素⇒年齢 / 職歴 / 学歴 / 語学力 / カナダでの経験の有無 / 配偶者の有無など

Express Entryで高得点とっているのはこんな人!

  • 年齢20歳~29歳
  • 高学歴
  • 高い英語力
  • カナダでの学歴と職歴がある

上記の傾向から、カナダの経済にメリットとなる、働き盛りの人が求められていることがわかります。
また、カナダの文化に理解があり、カナダでの生活に適応できる能力がある人が優遇されるようなので、カナダ滞在歴がある方が有利ですね。

カナダの学校を卒業してポストグラデュエート就労ビザを使ってカナダ国内で働いた経験がある人は強いですね。
【関連記事】カナダの【就労ビザ】について詳しく知りたい方はこちら!

【3】日本人からも人気!永住プログラム7選

お待たせしました!ここからは早速、実際日本人からも人気のある永住プログラムを7つまとめてご紹介したいと思います。

①Federal Skilled Worker Program【技能移民】

カナダでの就労経験不問
カナダ国外の就労経験過去10年のうち、1年以上 (1560時間以上、同職種)
仕事の種類 [NOC]NOC 0, A, B
語学力 [CLB]ALL 7以上

通称FSWと略して呼ばれるプログラム。カナダ国内での就労経験は不要。国外での就労経験(日本での勤務でもOK)が1年以上ある方が対象。

形態はフルタイムでもパートタイムでも構わないですが、上で紹介したNOC 0, A, Bに値する専門的な知識や技術を要する職業であることが条件です。

事前にExpress Entryに登録し、招待状が届いていることが条件のプログラムです。
申請条件まとめ

  • 過去10年間の中で、カナダ国外での就労経験が1年以上ある
  • 一定の語学レベルがある
  • 一定の学歴を持つ
  • 資金証明(120万円ほど)※仕事のオファーがある場合を除く
  • Express Entryに登録後、招待状【ITA】が届いている
  • ケベック州以外の州に住む予定があること

②Federal Skilled Trades Program【技能トレード移民】

カナダでの就労経験過去5年のうち、2年以上 (国内外問わず)
カナダ国外の就労経験
仕事の種類 [NOC]建設、メンテナンス関連、シェフなどの指定職種
語学力 [CLB]Speaking & Listening→5以上
Reading & Writing→4以上

技能移民の中でもさらに限定された職業において、過去5年間の間で2年以上の就労経験がある方が対象。カナダ国内外は問いません。

指定業種とされる職業は建設・メンテナンス・電機・農業・林業・調理関係。いずれの業種においてもハイレベルな職業に就いていることが条件です。

事前にExpress Entryに登録し、招待状が届いていることが条件のプログラムです。
申請条件まとめ

  • 過去5年間の中で指定された職種での就労経験が2年以上ある
  • 一定の語学レベルがある
  • LMIAを伴うジョブオファーまたは資格が必要
  • Express Entryに登録後、招待状【ITA】が届いている
  • ケベック州以外の州に住む予定があること

③Canadian Experience Class【カナダ経験クラス】

カナダでの就労経験過去3年のうち、1年以上 (1560時間以上)
カナダ国外の就労経験不問
仕事の種類 [NOC]NOC 0, A, B
語学力 [CLB]NOC B →ALL 5以上
NOC A, 0→ALL 7以上

過去3年のうち、カナダ国内で最低1年間、専門的な知識や技術を要する職業でのフルタイム・パートタイムでの就労経験がある方が対象。

このプログラムに申請するためには、カナダ国内で1年以上働くための就労ビザを取得する必要があります。

ワーキングホリデービザ、ポストグラジュエート就労ビザ、LMIA就労ビザで仕事をしてから、永住権を申請する方が多いです。(➡️カナダの『就労ビザ』についてもっと詳しく知りたい!

事前にExpress Entryに登録し、招待状が届いていることが条件のプログラムです。
申請条件まとめ

  • 過去3年間の中でカナダ国内での就労経験が1年以上ある
  • 一定の語学レベルがある
  • Express Entryに登録後、招待状【ITA】が届いている
  • ケベック州以外の州に住む予定があること

④Provincial Nominee Program【州推薦プログラム】

カナダでの就労経験FSWまたはCECの条件を満たすこと
カナダ国外の就労経験
仕事の種類 [NOC]州により異なる
語学力 [CLB]州により異なる

各州が主催するプログラムで、州に必要な人材を確保するため、国のプログラムとは異なった独自の基準を設けています。

州独自のプログラムなので、人口が少ない州などでは条件がかなりゆるいところもあります。

専門職や技術職の経験はない、州へのこだわりもない、でもとにかくカナダに移住したい!そんな方は是非このプログラムを利用してみて下さい。

各州によって、申請条件がかなり大幅に変わるので一概には言えませんが、一例としてカナダのマニトバ州にある永住プログラムが比較的簡単といわれています。
詳しく知りたい方は、州政府のウェブサイトもしくは専門家にお問い合わせ下さい。

⑤Caregiver Program【介護福祉移民】

ケアギバー(子供や老人、要介護者のケアをする職業)向けのプログラム。

保育プログラムと介護プログラムの2つに分かれていますが、いずれもカナダ国内において過去4年のうち2年以上の経験を保有していることが条件です。

公認看護師など職種によっては、ライセンスや高い英語力が問われることがあります。

申請条件まとめ

  • 過去4年間の中で2年以上の保育または介護職の経験がある
  • 英語またはフランス語の日常会話ができる
  • 英語またはフランス語のビジネス会話初級
  • カナダ国内外で専門学校・大学レベルの教育を1年以上受けている

⑥Self-employed Program【個人営業】

自営業者(アーティスト、アスリート、農業経営者など)向けのプログラム。

過去5年のうち2年間、上記の分野において経験がある方、特に世界トップレベルの実績を持っていたり、世界レベルで活躍する方が有利です。

年齢や学歴、英語などによるポイント審査があります。(100ポイント中で35ポイントが必要)

申請条件まとめ

  • アーティスト・アスリートとして世界レベル / 個人営業として合計2年以上の経歴 / 農業経営者として2年以上の経歴
  • カナダの経済発展に貢献できる
  • 学歴や英語などのポイント審査の最低条件(35点)を満たしている

⑦Family Sponsorship【家族移民】

カナダ人や永住権保持者が外国人の配偶者、コモンローパートナー(同性を含む)、子供(19歳以下で未婚)、養子、両親、祖父母、兄弟や姉妹、親戚の永住権をサポートするプログラム。

スポンサー側(サポートする方)が経済的に安定していているかどうか、サポートを受ける側がカナダの安全を脅かす犯罪歴を持っていないかなどが、審査のポイントとなります。

申請条件まと

  • カナダ人・永住権保持者の配偶者・子ども・両親など家族関係であること
  • スポンサー側のカナダ人・永住権保持者が経済的に安定している
  • 過去の婚姻歴に問題(暴力や慰謝料の支払いなど)がないこと
  • スポンサーが過去5年以内に他の配偶者をスポンサーしていないこと 等

まとめ

以上、カナダ移住に役立つ “永住プログラム” について、覚えておくべき用語や申請の条件、永住権取得のポイントなどをまとめてご紹介しました。

実は永住権を得るためにはたくさんの方法があって、今回ご紹介できなかったものも、各個人の条件に合えば申請可能かもしれませんよ。

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