フィリピンには、観光にピッタリの歴史を感じさせるスポットがたくさん!
今回は、フィリピンで有名&おすすめの世界遺産・遺跡・歴史的建造物などを10個まとめてご紹介したいと思います。
- コルディリェーラの棚田群
- 古都ビガン
- 【パオアイ】サン・アグスチン教会
- 【マニラ】サン・アグスチン協会
- サンチャゴ要塞
- トゥバタハ岩礁海中公園
- プエルト・プリンセサ地底河川国立公園
- ビリャヌエバ教会(パナイ島)
- サンペドロ要塞
- ハミギタン山地野生生物保護区
※ちなみに各名所の場所は上の地図を参考に、番号を照らし合わせてみて下さい!
【1】コルディリェーラの棚田群(Rice Terraces of the Philippine Cordilleras)
フィリピンの首都マニラからバスで約10時間+バナウェの街からトライシクルで1時間+トレッキング数時間かけてようやくたどり着く世界遺産。(※マニラのあるルソン島北部/バギオの北)
「天国への階段」と呼ばれる美しい棚田地帯です。総延長は20,000kmを越えるとも言われており、1995年にユネスコの世界遺産に登録された、世界最大規模の棚田。
バナウェのバタッド村にあるバタッド・ライステラスと、バンアガン村にあるバンアガン・ライステラス、どちらも世界遺産であり、山々と自然、そして棚田の壮大な眺めを楽しむことができますよ。
棚田のトレッキングができる貴重な機会。山歩きやアウトドア好きにはもちろん、都会生活に疲れた方にもおすすめ。トレッキングはなかなかハードですが、心身ともに癒される旅となるでしょう。
【2】古都ビガン(Vigan)
こちらも首都マニラのあるフィリピンのルソン島・北部にある街、ビガン。ビガンの歴史ある街並みが登録されているユネスコ世界遺産(文化遺産)です。
スペイン統治時代の街並みが奇跡的にも戦禍を免れそのまま残っている地区で、建物はかなり古いです。スペインはもちろん、中国やラテンアメリカからも影響を受けており、異国の雰囲気を味わえますよ。
「ビガン歴史都市」の中心となる「クリソロゴ通り」には観光客向けの馬車が通ったり、お土産屋などが展開しています。
太平洋戦争中、日本軍に占領されていたビガン。そんな中、日本軍に対抗するためアメリカ軍がビガンを砲撃しようとしました。その砲撃を救ったのが日本人司令官。当時、現地のフィリピン人と結婚していた「タカハシ」と「ナリオカ」の2人が、愛する家族を守るため、撤退・敗走を条件にビガンを爆破・破壊しないよう約束をしたのです。
日本人とフィリピン人の愛がビガンを救ったと語り継がれており、今でも「タカハシ」の名前はよく知られているんだとか。
【3】[パオアイ] サン・アグスチン教会(San Agustin Church of Paoay)
ヨーロッパのバロック様式の影響を受けた石造りの教会。1993年にフィリピン初の世界遺産として登録されたバロック式教会群(Baroque Churches of the Philippines)の中の一つが、パオアイという地域にあります。
パオアイはルソン島北部、古都ビガンのさらに北に位置する地域にあります。パオアイのサン・アグスチン教会と共に、古都ビガンを訪れるのがおすすめプラン。
外観は非常に力強い石造りが特徴。一方内観は、タイル張りの床がオシャレで、屋根を支える木の梁は温かみを感じます。
耐震構造が素晴らしく、「地震のバロック」という別名も持っているんですよ。存在感バツグンの教会は、訪れる価値◎です。
【4】[マニラ] サン・アグスチン教会(San Agustin Church of Manila)
こちらも同じく「サン・アグスチン教会」ですが、位置してるのは首都マニラ。1993年にフィリピン初の世界遺産として登録されたバロック式教会群の中の一つです。
マニラの「サン・アグスチン教会」は、1571年に建築されたフィリピン最古の教会。パオアイ同様、耐震構造がしっかりとした石造りで、戦争による爆撃の中で倒壊を免れたことから「奇跡の教会」とも言われています。
こちらは教会の内部が圧巻。祭壇や天井の凝った装飾は、見ているだけでも飽きません。また、博物館も併設されており、絵画やキリストの像などを見ることができ、観光地としても非常に有名です。
【5】サンチャゴ要塞(Fort Santiago)
世界遺産ではないですが、歴史的に非常に有名なスポットの「サンチャゴ要塞」。マニラのイントラムロス歴史地区の中にあります。
要塞の中に入るための入場料は75ペソ(約200円)。ここでは、当時フィリピンを占領していた日本軍が多くのフィリピン人の命を奪った悲しい歴史がある場所です。時代は違えど、日本人として、決して他人事には思えないですね。
独房や処刑所などの跡地がある一方で中庭は緑に囲まれとても美しと評判。「サン・アグスチン教会」と共に、是非訪れてみましょう。
上で紹介したサン・アグスチン教会とサンチャゴ要塞があるのが、イントラムロス歴史地区。スペイン統治下時代につくられたマニラ最古の地区です。「イントラムロス」は”壁の内側”という意味で、外敵から守るための城塞都市。
このイントラムロス内に、サン・アグスチン教会/サンチャゴ要塞/サンディエゴ堡塁/マニラ大聖堂などの見どころが満載。歴史好き、遺跡好きにはたまりません。
【6】トゥバタハ岩礁海中公園(Tubbataha Reefs Natural Park)
フィリピン諸島の南西・パラワン島にある海中公園。東の岩礁と珊瑚礁を保護する目的で設置され、1993年にフィリピンで初めてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
珊瑚礁は、東南アジア最大級とされ、色とりどりの熱帯魚はもちろん、ウミガメやマンタなどの海の生き物にも会えるかも!
ダイビング好きにはたまりません。パラワン島は美しい海と自然があふれている秘境とも言われているので、一度は訪れてほしいスポットです。
【7】プエルト・プリンセサ地底河川国立公園(Puerto-Princesa Subterranean River National Park)
こちらも、パラワン島にある洞窟内に流れる地下川を保護する目的で指定された国立公園。1999年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
地底にある鍾乳洞内を流れる川で世界最大規模、最長規模。全長は8.2kmもあります。
鍾乳洞内を流れる川をボートで周るツアーがあり、迫力のある鍾乳石を間近で見ることができます。鍾乳洞内は神秘的な雰囲気。懐中電灯で照らしながら進むツアーは冒険心をくすぐります。
【8】[パナイ島] ビリャヌエバ教会(Church of Santo Tomas de Villanueva)
マニラ、パオアイのサン・アグスチン教会と同じく、1993年にフィリピンで初めて世界遺産登録されたバロック式教会群の中の一つ。
セブ島のあるビサヤ諸島の最西端に位置する島「パナイ島」にあるカトリック教会で、正式名称は「サント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会」、通称「ミアガオ教会」と呼ばれています。
普通の教会と大きく違うのが材料。実はサンゴ礁の石灰岩を使ってつくられた教会なのです。ザラザラとした独特な手触りがユニーク。地震や戦争を耐え抜いてきた丈夫なつくりが見た目からも伝わってきます。
【9】サンペドロ要塞(Fort San Pedro)
首都マニラの次に発展した都市・セブ。そんなセブの観光名所として1,2を争う有名どころが「サンペドロ要塞」。名前を聞いたことがある人も多いでしょう。
スペイン統治時代の1738年に建設されたフィリピンでも最古の要塞で、海賊などの外敵から街を守る役割をしていました。
現在は昼間は公園として多くの観光客や地元の人が集まり、夜はライトアップされて一気に雰囲気が変わります。
サンペドロ要塞の近くにはこれまた有名な「サントニーニョ教会」や「マゼランクロス」があるので、一緒に観光で周るのがおすすめです。
【10】ハミギタン山地野生生物保護区(Mount Hamiguitan Range Wildlife Sanctuary)
ミンダナオ島にあるプジャダ半島を南北に走る「ハミギタン山地」は、2014年に世界自然遺産に登録された保護区です。
動物や植物にとってとても重要な生息地で、約2万6千ヘクタールの保護区に計1380種の野生生物が生息しています。その内、フィリピン固有種が341種、ここでしか発見できない8種や、絶滅寸前のフィリピンワシ(画像)も住んでいます。
動物と自然が好きな人にはたまらないスポットです。ボートツアーなど全身で自然を感じられるでしょう。
まとめ
以上、フィリピンで有名&おすすめの世界遺産・遺跡・歴史的建造物などを10個まとめてご紹介しました。
フィリピン島々の中でいい感じに散らばって存在す世界遺産。これは、国中を旅する価値が十分にありそうですね。
マニラやセブの都市部やリゾートのイメージが大きいフィリピンですが、歴史を感じるスポットや自然を体感できる場所もたくさん。
是非、フィリピン観光の参考にしてみて下さい!