英語を話せるようになりたい!留学の目的は、みんな言語の習得という共通点がありますが、留学の期間というのは金銭的な事情やスケジュールなどにより、人それぞれですよね。
留学の予定を立てる上で、実際どれくらいの期間、現地の学校に通って英語を学んだらある程度英語がわかるようになってくるのかは知りたいところ。
今回は、フィリピンのセブ島にある某英語学校の元現地駐日本人スタッフが経験から語る!フィリピン留学のおすすめの期間について、英語初級者をターゲットにお話したいと思います。
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1.語学習得に要する時間(一般大衆論)
まず最初に、語学習得に要する時間は一般的にどれくらいなのでしょうか。
学習方法などを無視して単純に時間だけを考えた場合、一般的に英語の習得には3,000時間が必要だと言われています。3,000時間と言われてもピンとこないですよね。
例えば、1日8時間集中して英語を学び実践して使い、それを1年間365日毎日繰り返せば、8時間✕365日の単純計算で2,920時間。これでも80時間足りないですが、1年で約3,000時間を英語学習に費やしたことになります。
これだけ見ると英語漬けで1年間、英語圏の国に留学すればそれなりにしゃべれるようになるのか、と思う人もいるかもしれませんが、語学習得はそんな単純なものではありません。調子が良い時があれば、スランプ状態におちいり全然思うように話せない、そんな風に予想以上のエネルギーを使うことになるでしょう。
また、せっかく3,000時間使って英語をある程度のレベルまで伸ばしたとしても、大変なのはそれをキープし続けること。言語は使わなければ忘れてしまいます。1年間英語漬けの生活をしていても、そのあと2年間日本語漬けの生活をしていたら、人は簡単に外国語の方を忘れてしまうのです。
ということで、例え3,000時間かけたって忘れる時は忘れるんです。
じゃあ、一体何のために英語を勉強するの?
はい、ココが一番大切なのです。なんで英語を学びたいのか、何故英語が必要なのか、これをクリアにしておくと効果的な留学期間も見えてきますよ。
2.長く滞在すればいいってものじゃない!
留学の期間を決める前に、留学の目的を必ず自分の中で決めておきましょう。大それたものである必要はありません。例えば・・・
- 会社が外資系なので、ビジネス英語が必要
- 転職時にTOEICの点数が必要
- 接客で使う英語フレーズを学びたい
- 海外旅行のために英語を習いたい
- 外国人の友達をつくるために英会話力を身に付けたい
- 英語を好きになりたい
なんでもいいんです。むしろ最後の「英語を好きになりたい」が一番大切。英語を習得することが面白い、楽しいと思えれば勝ちです。
目的がなんとなく決まったら、期間について考えます。
上で説明したように、言語習得には時間がかかります。3,000時間は目安にすぎませんが、実際に私たち日本人は中学、高校の英語の授業に1,500時間以上の時間を費やしています。大学も含めたらすでに3,000時間を使っている人もいるでしょう。それでも、英語に自信がある人は一握り。中学から6年間、大学で4年間、合計10年間学んできているのに、不思議ですよね。
ここで、考えてみました。何故?そして思いつきました。
日本人の英語学習の効率を上げるカギは、メリハリ・集中・危機感にある。
日常生活で日本語にどっぷり浸かりながら、無駄に時間をかけても効率的な言語習得はできないのだということ。話したい、話さなきゃ、話せるようになりたいという危機感にも似た強い気持ちを持つこと。
◆1年間、学校に通って英語を学びながらも、プライベートな時間は日本人と行動を共にしながらのんびりペースで学習した人
◆1ヶ月間、ひたすら英語を口に出して使い続けることを意識し、プライベートな時間も英語で考えて言葉にすることを心がけて過ごした人
この2人を比べてみると、後者の方が英語のレベルが向上していることが多いんです。
短い期間でも、英語に集中して日本語とのメリハリをつけることで、効率よく学び、マンネリ化することなくフレッシュな気持ちを保つことができるのですね。
3.2~4ヶ月間の集中型でメリハリをつける
さて、人間の集中力には限界があります。
英語をフレッシュな気持ちで効率よく学ぶためには、英語を学ぶのがおもしろい、楽しいと思うことが大切だと上でも説明しました。
でも、集中力の限界がきて、マンネリ化してくると、めんどくさくなって、だるくなって、楽しくなくなって、英語が嫌になってくるんです。
この波は誰にでもきます。ダメなことではなく、仕方がないこと。重要なのは、このマンネリを避け、いかに楽しい気持ちをキープすることができるかということです。
人が1つのことに対する集中力、新鮮さ、好奇心が続くのはだいたい3ヶ月前後といわれています(個人差はありますが)。習い事や趣味に通うのが億劫になったり、大好きなはずの恋人にときめかなくなったりするのも3ヶ月前後が多いのではないでしょうか。
そう、この3ヶ月間前後を目安にした留学期間に、非常に効率性を感じます。
ここに来てようやくという感じですが、フィリピン留学に結び付けて考えみましょう。
フィリピン留学の特徴は、初心者向け・会話力向上・マンツーマンでひたすら実践型。
初級学習者が毎日マンツーマンで英語を口に出して使うようになってから、なんとなーく相手の言っていることを理解し、自分が伝えたいことを単語を繋ぎ合わせて言えるようになってくるのが、だいたい3~4ヶ月くらい。個人差はありますが、日々意識して積極的に英語を使っている人は3ヶ月前後である程度成長が目に見えてわかってきます。
この時期は、楽しくなってくると同時に、飽きがくる時期でもあります。集中力が途切れて、身が入らない状況になったら、「疲れた!もう嫌だ!つまらない!」と思う前にやめましょう。帰りましょう。
このサイクルが1ヵ月の人もいれば、半年の人もいますが、平均して3ヶ月くらい。
さすがに1ヵ月はあっという間に終わってしまうので、仕事や学校などの事情がないなら、3ヶ月はしっかりと集中してほしい期間ですね。
特にフィリピンのマンツーマン授業は、先生と仲良くなると授業が世間話で終わってしまうことも多々。英会話の練習としては問題ないですが、レベルアップには繋がらないですよね。
半年~1年間滞在して途中でマンネリするよりかは、フィリピン留学をステップとして英語圏の留学やワーホリに活かしたり、日本に帰ってからのキャリアに活かす方が効率的でしょう。
4.継続学習を意識した留学
最後に、上でも説明してきたように、英語学習(特に英会話力)で自分が満足がいくレベルまで達するにはそれなりの時間を要します。1年の人もいれば10年の人もいる、人それぞれです。
でも、辞めたら終わりだというのも事実。せっかく数年かけて英語を習得したのに、10年近く使ってなかったらそりゃ忘れちゃいますよね。
大切なのは、英語を使うことが楽しい、おもしろいと思えること。留学したからこれで終わり!ではなく、留学経験をいかに今後に活かせるかがポイントなのです。
2~4ヶ月の、英会話がおもしろくなってきた頃に留学を終えると・・・
- せっかくコミュニケーションが楽しいと思えるようになってきたから、この気持ちを失いたくない
- ここまで習得した英会話力を使って、英語のネイティブスピーカーと会話をしてみたい
- 語学習得は続けること、実践することが大事だとわかったから、定期的にフィリピンに戻ってきて英語力を鍛えたい
こんな風に自ら継続学習を促せるような気持ちになれるでしょう。
個人的には、フィリピン&欧米の2ステップ式の2か国留学がおすすめ。
フィリピンで3ヶ月マンツーマンレッスン⇒英語圏の国で半年~1年間の留学・ワーキングホリデー
3ヶ月のフィリピン留学でコミュニケーションに自信をつけ、欧米圏でその英語力を使って世界中からの留学生相手に実践してみましょう。
まとめ
以上、フィリピン留学のおすすめの期間について、英語初級者をターゲットにお話ししました。
☑英語習得には、一般的に3,000時間を要すると言われている⇒が、単純に3,000時間勉強したら英語が話せるわけじゃない!
☑自分に何故英語が必要なのかをクリアにしておくと効果的な留学期間も見えてくる
☑日本人の英語学習の効率を上げるカギは、メリハリ・集中・危機感にある
☑短い期間でも、英語に集中して日本語とのメリハリをつける
☑人間の集中力や好奇心が続き、ある程度語学習得の成果が見え始めるのが3ヶ月前後
☑楽しくなってきた3ヶ月前後であえて帰国したり環境を変えることでマンネリを防ぐ
☑無駄に長く滞在するのではなく、留学経験をいかに効率よく今後に活かせるかを考える
☑1年以上の長期留学を考えているなら、フィリピン&欧米のステップ式2か国留学を試してみよう!
期間1つ決めるのもいろいろ考えてみると結構奥が深いですよね。転職や休学で時間が出来たから、「1年間全部使ってフィリピンに留学しちゃおう!」・・・それ、ちょっと待って!
今回の記事を参考に、学習の目的をしっかりと考え、フィリピン留学の特徴を理解した上で効率良く英語を学びましょう^^