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テロなどの影響は?フィリピン・セブの治安を現地で徹底調査してきた【2017年最新版】

一昔前までのフィリピンのイメージは「危ない・汚い」といったものでしたが、セブ島がリゾート地や留学地として有名になってからは、多くの日本人が観光や英語留学に訪れています。

その一方で、未だフィリピンでは多くの犯罪や事件が起こっているのは事実。世界有数の平和国、日本と比べたら治安が悪いのは当然です。

ということで、今回はフィリピン・セブの治安について。

MIO
『YOLO』にも、セブ留学に興味はあるけれど、治安が心配で渡航を迷っている、というお問い合わせをよく頂きます。
・・・百聞は一見に如かず!ということで、直接セブに行ってきました!

2017年6月~7月の最新情報をフィリピン現地よりお伝えしたいと思います!

1.知っておこう!フィリピン国内で起こっていること

まず最初に、ここ数年の間にフィリピンで起こっていることを知っておきましょう。

旅行するにしても留学するにしても一番怖いのは”無知”です。その国の情報や情勢を知っておくことが自分の身を守ることにも繋がるので、最低限の情報は確保しておくと良いでしょう。

新ドゥテルテ大統領による犯罪取り締まり強化【2016年6月30日~】

近年で日本でも最も注目されたフィリピンの話題と言えば新大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏。

日本のメディアでは、度々ドゥテルテ大統領の言動が物議を醸していましたが、現地フィリピンではドゥテルテ大統領は大人気。

やりすぎな部分はもちろんあるかもしれないけど、今まで誰もやらずにここまできてしまったのだから、これくらい厳しく取り締まって当然、ここまでやってくれて感謝している、そんな意見を現地のフィリピン人から多く聞きます。

(ドゥテルテ大統領は)麻薬撲滅のために厳しい態度で臨むことを表明しており、就任後の施政方針演説では「麻薬王や資金源、密売人の最後の一人が自首するか、あるいは投獄されるまでやめない。彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい」と公言した

wikipediaより

未だ世界的には賛否両論あるドゥテルテ大統領の言動ですが、少なくともフィリピン国内ではプラスのイメージが大きく、麻薬撲滅や治安の改善を多くの市民が願っています。

イスラム過激派「マウテ」によるテロとISの流入 inミンダナオ島【2017年5月~】

そんな中、フィリピン国内で今一番心配なことといえば、フィリピン南部のミンダナオ島で起こった、フィリピンの地元のイスラム過激派「マウテ」によるテロです。

「マウテ」はミンダナオ島にある人口20万人ほどの地・マラウィを占拠し、ミンダナオ島にイスラム国家を樹立することを目標にしている模様。

さらに、近隣のマレーシアやインドネシアからイスラム国(IS)の戦闘員が流入し、2017年6月現在、治安部隊との戦闘は激化しているという情報が入ってきています。

2.留学先として人気のセブ!現地の治安はどう!?

それでは、リゾート地や留学地として知名度の高いセブエリアの治安はどうなっているのでしょうか?

近年セブは格安留学地としてトレンドのようになり、多くの日本人が英語を学びにきています。

私自身も以前(2013~14年度)セブ島の語学学校で1年ほど働いていた経験がありますが、セブエリア(セブ島を含めた近隣の島々)に関しての治安はかなり良い方だと言えるでしょう。

2017年現在の治安は?

では肝心の現在の治安はどうなのでしょうか。

3~4年前と比べて大きな変化はあるのか、結論から言うと良くも悪くもほとんど変わっていません。

ただ、日本でのセブ留学の普及に伴い、日本人経営の語学学校が格段に増えたのは事実です。そして3~4年前よりも日本人留学生の数も格段に増えました。

フィリピン留学の魅力は何と言っても、低価格で留学が経験できることと、マンツーマンレッスンが受けられること。これは大いに利用してほしいですが、それと同時に忘れてはならないのが治安の問題です。

日本人が周りにたくさんいるから安全というのは全くの勘違い。ここは日本ではないということ、自分の身は自分で守るということを忘れて羽目を外してトラブルに巻き込まれてしまったら、結局自業自得となってしまうのです。

現在のセブの治安問題は、前の項で紹介したテロや紛争とは関係ないもので、以前から変わらず起こっていたことです。

今も多くの日本人が留学や観光でセブを訪れていますが、ほとんどの人は何も危険な目に遭わず、楽しい思い出をつくっています。

ちなみに最も危険視されていたのが、2017年6月26日(月)。この日はイスラム教のラマダン(断食)明けの祝日でした。
イスラム関係のテロが起こるとしたら、この日の可能性が高いとのことで、セブの大型ショッピングモール「アヤラセンター」ではセキュリティーがいつにも増して厳しくなっていたような気がします。
幸い何事もありませんでしたが、こういった情報も事前にチェックしておくことが大事でしたね。(反省)

セブで気をつけるべき犯罪(実際の口コミと一緒にご紹介!)

とはいっても、現地でトラブルに巻き込まれた日本人はもちろん0ではありません。実際にセブで日本人が巻き込まれたケースを見ていきましょう。

①スリ

これはずっと前からなくなりません。まだまだ発展途上国のフィリピンの現実です。

私たちにできることと言えば、【大金を持ち歩かない】、【ポケットに貴重品を入れない】、【金目のものを身に付けない】これを徹底するに限ります。

特にストリートチルドレンのスリには要注意です。集団で囲んで、カバンやポケットを狙ってくるので、何はともあれ逃げて下さい。子どもに危害を加えるとこちらが加害者になりかねないので、とにかく逃げて警備員のいるスーパーやコンビニに入りましょう。

②ぼったくり

タクシーや販売店などでたまにあります。

タクシーの場合、メーターがあるかどうかがぼったくりを見分けるカギです。
(⇒詳しくは『フィリピンでのタクシーの乗り方』の記事を参照!)

販売店やホテルなどではクレジットカードで払った場合に、実際の金額より割増でカードを切られていたという事例があります。必ずレシートをもらって確認するようにしましょう。

③トランプ賭博詐欺

セブで5,6年前から現在まで被害が出ている詐欺事件です。語学学校では必ずと言っていいほど注意喚起を促すのですが、懲りずに毎年同じ被害が出ています。

(1)セブ島を訪れた日本人旅行者(以下、「被害者」という。)は、ショッピング・センターで中年のフィリピン人夫婦らしい男女2人組から「我々の娘が近く日本に旅行に行くので日本の最近の事情を教えてほしい」と喫茶店に誘われた。

(2)その後、「聞いた話は大変参考になるので、自宅の娘に、直接、話をして貰えると有り難い。自宅は近く、すぐ終わるのでお願いしたい」と懇願された。

(3)軽い気持ちで承諾し、タクシーにて「自宅」に着くと娘が出てきて、説明を開始、その後、食事を用意したので、お礼として食べてほしいと食事を共にする。そこに、身内でカジノで働いていると称する人物が現れ、食後にトランプゲーム(ブラックジャックというゲームが多い。)の遊び方を教えてあげると否応なく誘われた。

(4)最初は娘と二人のチームに入れられ、勝ち方を指導してくれたこともあり、ゲームに勝つことが多かったが、その後、中国系のお金持ちと称する人物が現れ、ゲームに参加、大金を一度に掛け始めたため、被害者は自分は止めると申し入れるが、止めさせてくれず、ゲームを継続した。

(5)最終的に被害者は数千米ドルを負けたが、手元には少しの米ドルしかなく、残りはクレジット・カードでお金を引き出すよう強要され、グループの一味が同行し、銀行にて引き出して、支払を行った。

外務省 海外安全ホームページより

外務省のホームページは2011年から掲載されているものですが、現在でも同じような手口の犯罪が続いています。

みんな最初は「自分がこんなのに騙されるはずがない」と思うのですが、実際に詐欺集団はありとあらゆる手段を使って、罠にかけようとしてきます。

何はともあれ、初めて会った人の自宅などには絶対に一緒についていかないこと。基本中の基本です。

④強盗

最後に体験した人は本当に一握りしかいませんが、命の危機にもなりえる強盗です。

友人と夜道を歩いていたら、脇道にバイクが停まっていました。時間は夜中の3時。あたりは暗く、よく見えなかったのですが、肌の黒いフィリピン人が急に銃をつきつけてきました。
(~中略~)
強盗「Hey, your money and phone!」
僕と友人「OK,,,(即効でiPhoneとiPodを差し出す)」
この時、銃口がお腹から30㎝程のところにありました。まじで怖すぎ。
(~中略~)
その後、友人がバッグから財布を取り出して差し出すと、強盗はバイクで去って行きました。。余談ですが、この友人はセブ島についた初日に強盗被害に遭っています。ある意味すごい。

Phil Portalより

夜中の3時に日本人が出歩いていたら、やっぱり狙われるんですね。

こればっかりは、命に関わることなので、【夜中に出歩かないことと】、【やむを得ず外出する際は必ずタクシーを利用すること】これに限ります。

3.トラブルから身を守るためにできること

最後に、今回紹介したトラブルに巻き込まれないために、私たち日本人ができることを簡単にまとめました。

NG事項

  • 大金を持ち歩かない
  • 高価なものは身に付けない
  • 知らない人についていかない
  • 夜中は出歩かない

最低限これは守りましょう。私は滞在中これを徹底して、危ない目に遭うことはありませんでした。

おすすめ事項

  • 服を現地でそろえる
  • 早歩きで歩く
  • お金の保管場所を数か所に分ける
  • 現地の人たちの行動を真似る

さらに身を守るために、個人的にやっていたことです。特に長期滞在の場合、服装は現地で買うと安いし、荷物も少なくて済むので一石二鳥です。少なくとも私は服装には特にこだわりがなかったので、シンプル無地のTシャツなどをメインに調達して着ていました。

また、観光客や外国人の感覚を丸出しにしてしまうと狙われやすくなるので、留学で1ヵ月以上滞在する方は特に服装や行動など、現地の人たちの動きをよく見て真似する習慣をつけておくといいでしょう。

フィリピン滞在に際して、以下の記事も参考にしてみて下さい!

まとめ:セブの治安は個人の意識次第

以上、2017年に実際にセブに来て感じた治安と、フィリピンの現状についてご紹介しました。

決して怖がらせたいわけでも、セブ留学を止めたいわけでもありません。ただ、不注意などの自業自得で取り返しのつかないトラブルに巻き込まれることだけはあってはならない、ということです。

最も気を付けなければならないのが無知と油断。油断は大敵ですが、気を付けすぎて損はありません。「危ないことだと知らなかった」「大丈夫だろうと思って油断してしまった」、これが命取りとなってしまうのです。

また、冒頭で紹介したミンダナオでの紛争の影響は、今のところセブには全くありません。テロに関しては、フィリピンに限らず世界中どこで起こってもおかしくない状況です。

引き続きそれぞれが情報に敏感である必要はありますが、ネットなどで飛び交う根拠のない噂には注意です。

MIO
現在も私の知人・友人の多くはセブに在住で、仕事をしたり語学学校で働いたりといつもと変わらぬ生活を送っています。
日本人に限らず、現地のフィリピン人たちも同じです。

セブ留学をするかしないかは個人の判断ですが、現状をよく知らない人たちが根拠のない噂や情報を簡単にネットに流してしまうことで、現地で風評被害を受ける人たちがいること。現地で暮らしている全ての人たちの生活を変えてしまう危険性があるということを忘れないで下さい。

今回のセブ滞在でもたくさんの留学生と出会い、みんな一生懸命英語を学んでいました。

セブ留学に興味がある方は、噂に惑わされずに実際に現地にいる人の意見を聞いてみて下さい!(私が信頼できる人を紹介します)

これからもたくさんの日本人にとってセブ留学が素晴らしいものになりますように^ ^

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