海外で接客系の仕事をする時。日本で外国人のお客さんに接客する時。海外に出ていく日本人が増え、海外から日本に来る外国人も増える中、簡単な英語での接客を覚えておいて損はないですよね!
今回は「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など、接客で使える基本的なフレーズをご紹介したいと思います。
【1】いらっしゃいませ
まずは最初の挨拶から。お客さんへの最初の挨拶であなたの印象が決まります。
一言に「いらっしゃいませ」といってもいろんなシチュエーションがありますよね。状況や、職場別に分けていくつかご紹介したいと思います。いろいろ組み合わせて使ってみましょう。
Hi, there! How are you?
レストラン、カフェ、アパレル、様々な場面で使える万能なフレーズ。
“Hi there”は決まり文句で、意味は”Hi”とほぼ同じ。”there”は「皆さん」や「そこにいるあなた」みたいなニュアンスでしょうか。日本語ではちょっと不自然ですが「やあ、そこにいるあなた!」と、特に名前がわからないお客さん相手には便利なフレーズですよね。相手が一人でも複数でも使えます。
“How are you?”を加えるとさらにフレンドリーで自然な流れですね。カナダのカフェやレストランでもよく聞く接客フレーズです。
Hi, how may I help you?
フォーマルかつ申し分のない「いらっしゃいませ」「何かお手伝いしましょうか?」の決まり文句。
ただし、注意すべきなのは”How may I help you?”=日本語の「いらっしゃいませ」はあくまで意訳で、どの状況でも使えるわけではないということです。
How may I help you? ⇒「ご用件を伺っても宜しいですか?」←(それに対して)「何かお手伝いできることはありますか?」という流れが自然です。洋服屋で悩んでいる人や、インフォメーションカウンターに立ち寄った人に対して使用するのが一般的でしょう。
レストランやコンビニのレジ(『英語で接客する時に役立つフレーズ集【コンビニのレジ編】』参照)など、既にお客さんの用件(ご飯を食べに来た / 商品を買いに来た)がわかりきっている場合には使いません。上の Hi there, how are you? でじゅうぶん「いらっしゃいませ」の代わりになります。
【2】ご注文は何にしますか?
注文を聞くときに使えるフレーズを、カフェなどのカウンター接客の場合と、レストランなどのテーブル接客の場合に分けてご紹介します。
Hi, what can I get for you?
「ご注文は何にしますか?」の決まり文句です。
直訳すると「あなたのために何を持ってきましょうか?」というニュアンス。カフェやコーヒーショップのカウンターで注文を受ける時によく店員さんが使っています。
「for」を省いて「What can I get you?」でもOK。
May I take your order? / Are you ready to order?
レストランのようにテーブルにてオーダーをとる場合は「Take orders」を使って表現します。
- May I take your order?
(注文をお取りして宜しいですか?) - Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか?)
【3】何か他に私ができることはありますか?
一通り、注文を聞き終わったあと、目的のもの以外に必要なもの、聞きたいことなどはないか等、幅広いシチュエーションで使えるフレーズをご紹介します。
Anything else?
まずはシンプルに「他に何か必要ですか?」「それで全てですか?」という表現。もし何かあればお客さんの方から聞いてくるでしょうし、特に無ければ「いえ、以上です。」( No, that’s all. または No, that’s it. )と返してくれるでしょう。
Would you like anything else?
上の「Anything else?」をちょっと丁寧に言う時。
Is there anything else I can do for you?
上の Anything else? に付け加え。「何か他に私が出来ることはありますか?」 インフォメーションカウンターやカスタマーサービスなど、かしこまった接客の時に使える表現ですね。
【4】少々お待ち下さい。
とてもよく使うフレーズですね。便利なので数パターン覚えておきましょう。
Just a second, please. / Just a moment, please.
Just を Wait にしてもOKです。Just を使うとニュアンス的には「今、ちょっと手が離せないけど、すぐに対応します。」という感じでしょう。
Could you wait a moment here please.
レストランや、サービスの受付などで、担当者が来るまで待ってほしい時などに使える丁寧なフレーズです。
「こちらで少々お待ち頂けますか?」 Could you … please?(…して頂けますか?)はとてもかしこまったフレーズなので、接客英語としていろいろな場面で使える便利な表現だと思います。
【5】はい、どうぞ。
こちらも接客時に必ず使うフレーズ。頼まれたものを渡す時などに笑顔で言いましょう。
Here you are. / Here you go.
上の2つのフレーズどちらも「はい、どうぞ」の決まり文句です。
微妙なニュアンスの違いとしては、 “Here you go” は、何か必要なものを渡すことによって相手が動作を始められる、という時に使います。( “you are” は状態、 “you go” で動作を表している)
Here is your…
「こちらが…です。」
- Here is your bill.
(こちらがお会計です。) - Here is your change.
(こちらがおつりです。)
【5】もちろんです。
Can you~? / Could you~?
(~してくれませんか?)
Can I ~? Could I ~?
(~してもいいですか?)
お客さんから上のように聞かれて Yes じゃなんだか物足りない時は、笑顔で「もちろんです」と答えましょう。
Sure! / Of course!
「もちろん」を意味する Sure と Of course ですが、この2つのニュアンスの違いはご存知ですか?
接客の受け答えとして、Sure は「確かな」という意味で頻繁に使われますが、 Of course は「当然の」というニュアンスが含まれるので、接客時に使用する時は注意が必要です。
例えば、レストランで注文を受ける時、 Can I have~?(~を頂けますか?)の質問に、Of course で返してしまうと、「あなたがそれを注文するのは当然です。」とちょっと不自然なニュアンスになってしまうので、この場合は Sure を使いましょう。
Of courseを使うタイミングとしては、Do you mind~?(気に障りますか?ダメですか?)の質問をされた時。お客さんによっては Can you(could you)~? や Can I(could I)~? の代わりに”Do you mind~?”を使う人もいます。この場合「気に障りますか?」と聞かれているので、「いいですよ」と言いたいときは”Yes”(はい、気に障ります)ではなく、”No”(いいえ)と言う必要がありますよね。この時に、使える表現として Of course not!(全然構いませんよ)が挙げられます。
【7】お会計は・・・です。
お会計時に必須な接客フレーズ。
That will be $20.
「お会計20ドルでございます。」
That’s $20all together.
「全部合わせて20ドルです。」
【8】ありがとうございました。
やっぱり最初も最後もフレンドリーな挨拶がとても大切☆
Thank you so much.
笑顔で「ありがとうございました」と伝えましょう。
Have a good day!
「良い1日を!」
Thank you と一緒に使えるお見送りのフレーズです。ディナータイムの場合は、以下のフレーズを使いましょう。
Have a good night!
(おやすみなさい)
See you later!
「またね!」
同じく Thank you と一緒に使えるお見送りのフレーズです。
See you soon!
(またすぐ会いましょう)
まとめ
以上、接客で使える基本的なフレーズをご紹介しました。どんな職業の人でも覚えておくと便利なフレーズばかりです。
正確に言うことも大切ですが、もっと大事なのは「笑顔」や「態度」。つたない英語でも、ウェルカムな気持ちが伝わるように意識するといいでしょう。