初めての留学前は誰でもドキドキですよね。いざ、留学を決めたはいいものの、留学前までにいったいどんな準備をすればいいのか、迷う方が多いと思います。
そんな中でもよく聞くのが・・・
- 留学前にどれくらい英語を勉強しておけばいいの?
- 留学に備えてどんな勉強をすればいいの?
こんな疑問。
今までずっと英語に触れてなかった、最後の悪あがきでもいいから何かしら文法やら単語やらを始める人も多いのではないでしょうか。
そこで、留学を前に緊張と不安でいっぱいなあなたに、留学経験者がおすすめする勉強方法をご紹介したいと思います。
わざわざやらなくてOK。むしろしない方がいい勉強とは?
まず最初に、しなくていい勉強から見ていきましょう。誰もがやりがちなことですが、これは時間の無駄にもなりかねないので注意しましょうね。
文法・単語の勉強は✕
たくさんの人がやってしまうのがコレ。中学や高校の教科書や参考書をひっぱり出してきて、文法や単語の復習。こんなこと、嫌々ながらも必死にやっていませんか?
直前に始めても、結局時間が足りずに覚えられない
焦って頭に入れても覚えられません。しかも、留学先で使う英語は会話が多く、実際正しい文法や単語に気をとられていると会話に入っていくこともできません。机に向かって勉強するより、するべきことはもっと他にありますよ!
日本の教科書は予習用ではなく復習用に使う
日本で使った教科書や参考書を留学先に持って行くのは良いことだと思います。特に、受験の時にたくさん使ってお世話になった英文法などの参考書は1つあると便利です。
実際に留学先で会話に行き詰った時や、文法の使い方に疑問を持った時にこそ、参考書を開きましょう。
「あぁ、あの時のこれはこういう使い方をすれば良かったんだ」、実体験からこのように感じることで初めて頭に残って記憶に刻まれるのです。
新しい参考書を買うのは✕
また、新しく日本で参考書を買うのはNGです。お金がもったいないです。新しく買うくらいなら、学生時代の参考書をひっぱり出すなり、兄弟や友達に借りるなりしましょう。
何故かというと、留学先で必要な英語というのは、自分の意見や考えを声に出していうこと、つまりスピーキングが圧倒的にメインになるのです。日本の書店で売っている参考書とひたすら向き合っていても、英語の予習にはなりません。
留学先に持って行く日本の教材は、上で説明したように、自分が以前使っていたものを再活用するのが賢明です。
留学前に本当にやっておいた方がいい勉強法5選
それでは、早速本当にやっておいた方が後々役立つ、留学前の勉強法をご紹介します。
- 英語で手帳や日記をつけてみよう
- 日本で国際交流イベントに参加してみよう
- 留学先の国について知ろう
- 日本について知ろう
- ニュースや新聞を読んでおこう
どれも難しいことではありません。意外と日常生活の中で時間をとらずにできるものばかり。以下、詳しく見てみましょう。
①英語で手帳や日記をつけてみよう
予定や短文の日記を英語でつけてみましょう。できれば、留学前に新しく手帳やスケジュール帳を買って、全て徹底して英語で記入することをおすすめします。No Japaneseで。
文法や正しい英語を書こうとする必要はありません。知っている単語を並べるだけでもいいです。自分しか見ないのだから、自分がわかればいいんです。
1日の出来事をとにかく英語で記入していくことで、参考書からのインプットではなく、アウトプットの練習になります。
英語手帳
▶️:英語手帳
スケジュール管理しながら英会話の基本フレーズや英単語が自然に覚えられる「英語手帳」。注目すべきはなんといってもウィークリーの欄!
- 1日1単語が書いてある⇒これを使って英文を自分で作ってみる
- 英語の名言が書いてある⇒気に入ったフレーズはそのまま暗記
- 自由に書けるフリースペース⇒英語の日記や予定のメモに活用
- 左側の単語を使ったUseful Phrase⇒単語の使い方の例がわかる
日々起こったことを英語で記入(アウトプット)していくことで、留学中にほぼ毎日聞こえてくる会話【昨日は何した?】【今週末の予定は?】の事前演習になりますよ。
②日本で国際交流イベントに参加してみよう
日本にいながらも留学しているような、そんな気分になれるのが国際交流パーティー。実は日本でも国際交流イベントは多く開催されています。
英語を実際に話すのはもちろん、この国際交流イベントで自分が留学する国の出身者に会える可能性もありますよね。運が良ければ、友達を紹介してもらえたり、留学前から現地の友達ができるチャンスですよ。
“Meetup”や”Facebook”ページで気になる国際交流イベントを検索してみましょう。
夜の飲み会や、クラブ街でのイベントはあまりおすすめできません。不安であれば、最初は友達を誘って何人かで参加してみましょう。
③留学先の国について知ろう
勉強といっても、大事なのは英語の勉強だけではありません。あなたは、留学先の国についてどこまで知っていますか?
物価・治安・気候といった生活面だけでなく、文化・人々の習慣・基本的な歴史・ローカルな場所など、知っておくと後々便利ですよ。
旅の指さし会話帳
▶️:旅の指さし会話帳
あいさつ、移動、買い物、人・家、文化、トラブル等に使える言葉をイラストとともに収録。全て英語&日本語&イラストでわかりやすく描かれている人気の書籍です。
各国の国民性や有名人、ローカルなお店までもが書いてあって非常にユニークな本ですよ。
難点としては、英語の発音がカタカナで書いてあるのですが、ちょっと実際の音声と合わないんです・・・。このカタカナの発音に惑わされず、現地で正しい発音を学びましょう。(トラベル用としては十分だと思います。)
④日本について知ろう
留学先情報だけでなく、こちらも非常に大事。
日本のこと、自分の国のこと、ちゃんと知っていますか?
日本という国について、自分は日本人代表として海外に出るということです。そして留学先の語学学校でよく聞かれることの1つとしてあげられるのが「How about in Japan?(日本ではどうですか?)」。これ、おそらく死ぬほど聞くことになるでしょう。
- 天気・気候
- お金・物価
- 治安
- 観光
- 文化
- 国民性
- 政治
などなど、ぜーんぶ「How about in Japan?」で聞かれる可能性があるんです。
留学前にある程度日本のことを簡単なことでもいいから英語で言えるように練習しておく、もしくはメモをして持っていきましょう。
⑤ニュースや新聞を読んでおこう
ニュースや新聞を読んで、世の中で起こっていることを理解しておきましょう。
もちろん、初心者の方は日本語で構いません。中級・上級になってきたらアプリやウェブサイトを使って英語の記事も読んでみましょう。
ここでも大事なポイントは、世界でも旬な話題を知ることで、自分が話せるトピックを増やすこと。留学先で、「ねぇねぇ、このニュースについてどう思う?」って聞かれたとき、「I don’t know.(わからない)」じゃ恥ずかしいですよね。
- I don’t know how to speak English.
(英語の話し方がわかりません) - I don’t know what to talk about in English.
(英語で何を話していいかわかりません)
この2つでは全く意味が違います。留学前は、何を話すか、というネタをたくさん増やしておくことが大切ですよ。
最後に。留学前に絶対にしてほしい事
留学前にやっておくとよいおすすめの勉強法&勉強しておくことを5つピックアップしてご紹介しました。
どうですか?参考書を開いて文法や単語を覚えてる場合じゃないですよね(笑)
そして最後に、どうしても伝えておきたいこと。留学すること自体はゴールでも目的でもありません。ゴールや目的は留学の先にあることを忘れないで下さい。
- あなたはどうして留学がしたいのですか?
- どうして英語を学習したいのですか?
- 何故英語が必要なのですか?
一度、立ち止まって真剣に考えてみて下さい。大切なのは留学経験が自分の人生にどんな風に影響するか、どう活かせるかです。
留学の目的に合わせた具体的な目標を立ててみて下さい。
【目的】外国人の友達をつくりたい⇒【目標】留学中に日本人と日本語を使うのを辞める
【目的】世界中を旅してまわりたい⇒【目標】最低15か国の違う国の友達を作る
【目的】英語を使った職に就きたい⇒【目標】職業のフィールドを明確にし、資格を取る
【目的】海外就職・移住したい⇒【目標】現地の友達をつくってネイティブの英語や情報を得る
留学の期間は1ヵ月でも1年でも、長さは関係ありません。具体的な目標をつくって達成することで、確実に留学経験を次に活かすことができます。
今回紹介した勉強方法&勉強することを参考に、目的と目標をしっかり決めて、充実した留学生活をお過ごし下さい!